【ボンジュール盆休み】堂島、ティーハウス・ムジカ【アノ頃、アノ街、アノ世から】
大阪の堂島、という所は昔も今もちょっと大阪じゃない感じの場所だ。
大阪駅の南口、いまはヒルトンホテルだの慇懃なビルが立ち並ぶエリアはオレが学生時代にはまだ闇市が残っていた。
そのすぐ南側、大阪のメインストリート、御堂筋と四ツ橋筋の間に広がるのが北新地。
銀座に匹敵する上級歓楽街。
まあ、規模を5分の一くらいにして考えてくれたらちょうどいいけど。
さらにその南側にはふたつの川に挟まれて中之島がある。
その四ツ橋筋に面するあたりを堂島と呼ぶのだけれど、昔から大新聞社が集まり、サントリーの本社があったり、そして今は堂島ロールや浅はかなインテリアデザインでNYのブティックホテルみたいになっちゃったけど元は由緒正しい堂島ホテルがあったりする、まあ、大阪が「商都」だったころの名残があるエリア。
四ツ橋筋の毎日新聞の角をちょっと北新地の方へ曲がったところの古い、小さなビルの一階にティーハウス・ムジカはあった。
安っぽいけれどぴかぴかに磨かれた木製家具、
けっこうな音量で流れるバロックを聞きながら飲む、ポットでサービスされるおいしいセイロンティー。
オレが乙女だったころ、芸術を考え恋を想うにはこれ以上の場所はなかった。
まあ、乙女だったことはないので芸術も考えなきゃあ恋も想わなかったがな!
それから20年ほど経って、ふとムジカでお茶を飲みたくなった。
だけど、その場所にはすでにムジカはなかった。
お盆。
なんとそのはす向かいのビルにムジカはあった。
お店の大きさは10倍くらいになっていたし、音楽も少しポップになっていた。
だけど・・・
ヴィンテージ・ウヴァ!
こんなにおいしい紅茶は世界中探せばどっかにはあるのだろうけれど、オレはここしかしらない!
ゆっくり、何杯も、ポットから注いでお茶を飲むと、オヤジでも芸術を考え恋を想ってしまうかもしれない。
なんで早くこのお店を見つけ出して、そしてゆっくりお茶を飲まなかったのだろう?
写真はきちゃないが、スコーンがまたおいしい。
トイレを探しに席を立つと、あのころ、少しだけ話をしたオーナーの堀江さんがいて声をかけてくれた。トイレなら反対だよ、あれ?30年ぶりくらいとちゃうかなー、いや、きょうは懐かしいお客さんがようけ来てくれはるわ、お盆やからな、いろんなところから、あっちからも、こっちからも、あの世からもなぁ・・・
★★★★★♪♪♪♪♪
堀江さんに昔の写真を見せてもらいながら、なぞが解けた。27年も前にあの店は近所のビルの地下に引越しをしていて、オレはその店にも行っていたのだ。
すっかりそのことを忘れ、30年前の場所に無く、悲しんでいたのが10年前。
今のお店はちょうど10年になるらしい。
- [2008/08/17 22:46]
- 大阪、梅田周辺 |
- トラックバック(0) |
- コメント(13)
- この記事のURL |
- TOP ▲
コメント
な・・・・
紅茶の飲むんだ・・・
しょっぱい炒飯スープをすするイメージしか無ぇ!
ネギでも浮かしたろけ!
(いいかも)
・・・・それは小龍包や(><!
いぬわんさんのblogに紅茶とスコーンが登場するとわ。
でもムジカいいですよね。私も好きです。初めて行ったのはそれこそ10年くらい前のような気がする・・・
見つかってしまったカー!
大丈夫、コレはチャーハンスープと小龍包の間違いですから!
どうせ(><!
ムジカ、ステキですね。
紅茶を飲むひと時がほしい
なんかジーンときましたわ。
実は、ムジカいきたくていったことない。もう実は紅茶を1年飲んでいないんです!
紅茶って「時間」ですよね♪
まっちゃんー
コメントありがとー!
そうかームジカいったことないかー
そりゃまたアレやなー!
そう、酒を飲む時間はじゃんじゃん作るくせに紅茶飲む時間は・・・
なんかなあ、大事な時間を忘れてた、なんてオトナの休日、オトコの隠れ家的なコピーが脳裏をよぎるわんー
近いうちまた飲もなー、酒(´д‘)
移転してから行ったないですー今度行ってみよ。
茶葉も欲しいし。
いぬわんさんが紅茶とスコーンねぇ・・・
読んでたら面白くてコメント入れてしまいました!
お大事にしてくださいませ。
ひさしぶりやん~~
ムジカはねえ
17くらいのときから大好きなんよ~
ぜひ、新しいお店もいってみて!
って、もう10年も経ってるらしいけど・・・
私は10年も行ってなかった・・・後悔。
初めて行ったのは確か15年前くらいかな。
久しぶりに行く楽しみが増えました~。
まっちゃん、いったことないみたいだから、ぜひ、ごいっしょに!
でも、ここはひとりでゆっくり、もええかもなぁ
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://inu1dog11.blog86.fc2.com/tb.php/352-c9faf7b7
- | HOME |
コメントの投稿